日本国際ポスター美術館(1)(岐阜新聞コラム「素描」#4)
1月 25, 2011 - No Comments
大垣市にある日本国際ポスター美術館は日本で唯一のポスター専門の美術館です。(注※「秋山孝ポスター美術館長岡」もあります。間違いです。すみません。)世の中で「商品」として出回っているものではなく、街で役割を与えられ、かつ芸術として認められるポスターを扱っています。
そこで私はボランティアスタッフとしてポスター展開催などのお手伝いをしています。世界の最新の優れたポスターに出会えることが魅力です。
岐阜経済大学の中にあり、ヨーロッパのポスター先進国(フランス、スイス、ポーランド等)だけでなく、最近はアジアや中東など世界中のポスター作家とコンタクトを取り、作品の収集と展示をしています。
ヨーロッパには「広告塔」という文化があります。街角にポスターを貼る専門の少し大きな筒なのですが、訪れたことのある方なら一度は目にしたことがあるでしょう。
そんな生活に密着したポスターですから、その国の生活をとても反映しています。例えばヨーロッパのコンサートや演劇などのように美しいイラストレーションや写真で表現したもの、また世界中の環境や社会問題へのメッセージポスターなどもあります。
とてもその国らしい絵柄と内容で、言葉はもちろん読めませんが、それがおもしろいです。私たちスタッフも最初は何だかよく分らないまま絵柄を中心に鑑賞していたのですが、次第に内容が「読める」ようになって格段に楽しくなってきました。ポスターから遠い国の生活が見えてきます。
1月17日(月)から4月28日(木)まで「スポーツポスター」展を開催。オリンピックなどをテーマにした世界のポスター約60点を展示します。
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